ザイフの再開はいつ?補填は?
そもそも何が起こってたの?
2018年1月に史上最悪の額(約570億円)をハッキングで損失したコインチェックは記憶に新しいですが、
今回新たにハッキング被害を発表した国内取引所「ザイフ(Zaif)」。
被害額は約70億円とされています。
国内でもっともユーザーが多いと言われる取引所の再開はいつなのでしょうか。
最新ニュースを時系列で振り返りながら、世紀のハッキング事件をおさらいしましょう。
※ ザイフ(Zaif)の新規登録が停止して困っている方へ。
ザイフを買収したフィスコ(FISCO)は、取り扱い通貨やデザインが似ているためザイフの代替取引所になりますよ。
フィスコが今注目を集めている理由がこちら。
- 上場企業が運営していてセキュリティが安心
- モナコイン(MONA)や独自トークンが購入可能
- 取引手数料が格安(0.1%~0.3%)
実は国内で唯一JPY/MONAを扱っているので、モナコインが国内で一番安全&安く買える取引所です。
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目次
【9月17日:ザイフで障害が複数発生→入出金停止】
ザイフは17日にビットコイン(BTC),モナコイン(MONA),ビットコインキャッシュ(BCH)3つの通貨の入出金の停止を発表。
【仮想通貨入出金障害の続報】
現在BTC,MONA,BCHの入出金を一時停止しております。引き続き障害対応中ですが、お客様の資産の安全を確認いたしましたことをご報告いたします。復旧については1~2営業日中に完了する予定です。ご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月18日
翌日にはザイフが取り扱う独自トークン(ZAIF/XCP/BCY/SJCX/FSCC/PEPECASH/CICC/NCXC)の入出金も停止されました。
【仮想通貨入出金障害の続報】
Zaifで取り扱っている、以下のカウンターパーティトークンについても同様に出金が停止しております。
ZAIF/XCP/BCY/SJCX/FSCC/PEPECASH/CICC/NCXC
お客様にはご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月18日
当時の理由はサーバー障害ということでしたが、ただのサーバー障害ではなかったことが2日後明らかに。
【9月19日:ザイフがハッキング被害を発表】
ザイフを運営するテックビューロ社が、入出金停止の経緯を説明するプレスを深夜2時に発表。
【重要】現在発生している仮想通貨の入出金停止に関する経緯と今後の対応について、当社のプレスリリースより詳細をご報告しておりますので、ご一読をお願いいたします。https://t.co/Foy9Me6K0v
— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月19日
この時点で発表されたハッキング事件の詳細を時系列でまとめるとこのようになりました。
- 9月14日 不正アクセスが発生
- 同日 ホットウォレットから不正送金
- 9月17日 サーバー異常を検知
- 9月18日 ハッキング被害を確認
ホットウォレットで管理していた資産が狙い撃ちされたので、ザイフの保管体制が疑問視されることに。
常にネットワークに繋がっているウォレットで、不正アクセス時の盗難対象になりやすい。対義語:コールドウォレット
さらに多くの人が気になった点として、ハッキングを検知するまで3日かかったことと、検知から発表まで2日を要したことです。
この時点で確認された被害総額は約70億円近くに。内訳はこのようになっています。
ビットコイン | 5966.1 BTC (約42.5億円) |
---|---|
モナコイン | 6236810.1 MONA(約6.7億円) |
ビットコインキャッシュ | 42327.1 BCH(約21億円) |
不正送金された仮想通貨のうち顧客資産は45億円。犯人の詳細などは警察捜査の関係上非公開とされています。
【9月20日:フィスコが50億円の支援を発表】
株式会社フィスコが子会社を通じてテックビューロ社への資本提携を発表。
50億円の金融支援を受ける条件として
- 過半数の株式を取得(テックビューロ社の子会社化)
- 過半数以上の取締役/監査役の派遣
の2つを基本契約に盛り込んだとされています。
さらに現経営陣の退任意向の他にも、50億円の支援をまずは顧客資産の補填にまわす方針などが発表されました。
コインチェックの救済を発表したマネックスグループに比べると、フィスコの対応はとても早い部類でしょう。
【9月25日:ザイフ3度目の業務改善命令を受ける】
2018年3月と6月に引き続き、今回のハッキング事件で近畿財務局から業務改善命令が下りました。
【重要】
このたび当社にて発生いたしました仮想通貨の流出事件におきまして、お客様にご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。近畿財務局から本日発出された業務改善命令を公表いたします。https://t.co/yBO2ChDsxF— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月25日
改善命令の内容を要約するとこのようになっています。
- ハッキング事件の原因究明・再発防止策の策定
- 顧客被害の拡大防止
- 顧客被害への対応
期日9月27日には、業務改善計画書を提出したとのことをプレスで発表しました。
【9月28日:ザイフ新規登録受付停止】
ザイフでは既存のユーザーへの対応に集中するべく、新規ユーザーの登録を停止しました。
【新規口座受付の一時停止のお知らせ】
本日9月28日(金)21時をもって新規の会員登録の受付を一時中止することに決定致しました。詳細については以下のプレスリリースにてお伝えしております。https://t.co/LQbYKC77fF— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月28日
例外的に現在本人確認をしているユーザーや登録待ちの人はそのまま登録できるとされています。
【10月10日:テックビューロ社解散を決定】
「お客様預かり資産に関する金融支援」におきまして、当社のプレスリリースより詳細をご報告しておりますのでご一読をお願いいたします。https://t.co/yrKoS3UsPJ
— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年10月10日
ザイフが発表した今回のプレスで発表された事実をまとめるとこちら。
- 事業譲渡契約の締結完了
- テックビューロ社の解散決定
- モナコイン(MONA)の取り扱い停止
ザイフは事業譲渡という形で、正式に50億円の資金調達を行いました。
取引所の契約関係は株式会社フィスコに継承され、テックビューロ社の解散も決定。
加えて取引所では人気のアルトコイン、モナコイン(MONA)の取り扱い停止も発表されました。
もともとザイフが保有していたMONAは市場の大部分を占めるものだったため、
今回の事件で混乱を招き、今後も市場に影響を与える恐れがあるとのことで、ザイフでのモナコインの取引は10/10を持って停止。
今からモナコインを買いたい!もしくは円転させたいという方は、JPY/MONAを日本で唯一扱っている取引所フィスコがおすすめ。
これから登録する人は、爆発的に混雑する可能性があるので早めの申請をおすすめします。
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【10月23日:ザイフ事業譲渡日が臨時株主総会で決定】
解散がすでに決定しているテックビューロ社、昨日(10月22日)臨時株主総会が開かれました。
【重要なお知らせ】
11月22日付で、Zaif事業を株式会社フィスコ仮想通貨取引所へ譲渡することとなりました。お客様の事業譲渡に対する同意が必要となります。すでに口座をお持ちのお客様には、お手数ですがログイン後の同意画面にて同意をお願いしております。https://t.co/hF8yAtILqW— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年10月22日
ザイフ事業の譲渡日が正式に11月22日に決定され、これに伴い旧ザイフのユーザーの手続きが必要になっているようです。
これは預かり金の返還債務に関する重要な内容なので、ザイフユーザーはメールもしくはアカウント画面にて詳細をチェックするようにしましょう。
フィスコとザイフの関係性
ザイフの救済を発表した株式会社フィスコは、金融サービスを展開するJASDAQ上場企業。
長年の金融分野での事業経験を生かしたコンプライアンス業務が強みで、金融庁からも高評価を受けています。
これからテックビューロ社の株式を過半数取得するということで、
より一層ザイフの運営に深く関わってくると予測することができます。
フィスコ仮想通貨取引所とは?
フィスコが所有するグループ会社の中には、「フィスコ仮想通貨取引所」という取引所も。
フィスコ仮想通貨取引所はもともとザイフのホワイトラベルを使用していたため、
取引所としての関係性は前から深かったと言えるでしょう。
人気が高いモナコインやFSCC(フィスコトークン)を含めた独自トークンなど、
ザイフと同じようなデザインで同じような通貨を扱っているため、代替取引所として注目が集まっています。
また、国内でモナコインを安全に買うならフィスコ一択。
他はビットバンクとザイフの2つですが、どちらもフィスコに比べるとセキュリティ/サーバーが微妙なんです。
参考までに、フィスコ仮想通貨取引所自体の評判や口コミはこちらにまとめました。

ザイフの今後
ザイフではフィスコの金融支援の他にも、グループ会社である株式会社カイカとセキュリティ向上のための技術提携を締結するなど、
早速問題として挙がっていたセキュリティの改善に取り組んでいることがわかります。
しかし一般的に難しいとされているハッカーの追跡は依然として進んでいません。
コインチェック時同様、犯人は盗んだ約70億の仮想通貨を世界中の取引所で換金しており、
個人の特定はもちろん、通貨の行方さえわからない状況になっています。
入出金再開/顧客資産補填の時期は未定
ザイフは安全性が確認できるまで、入金/出金機能を停止する考えです。
もちろん再開までの日程も未定なため、他の取引所を代わりに使うことをオススメします。
また顧客資産の補填時期についてですが、10月に入ってもテックビューロ社内で検討が続けれられています。
お客様流出資産の補償に関して https://t.co/KLFW1xkfCn pic.twitter.com/MwTGSt18gF
— PR TIMESニュース (@PRTIMES_NEWS) 2018年10月1日
コインチェック時のように現金(キャッシュ)で返還されるのか、もしくは現物の仮想通貨なのか。
すでに顧客資産補填分の財源はフィスコから確保しているので、どのような形でいつ返還されるのかが議論のしどころであると言えます。
【最後に】ザイフの再開まとめ
具体的な顧客資産の補償内容やザイフ運営の方向性が定まるまで、ザイフの再開は未定と言っていいでしょう。
新しいニュースが入り次第情報を追記していきますので、またチェックしに来てください。
ちなみに日常的にザイフを使っていた人で、このハッキング事件を機に新しく取引所を開設する際は、
比較的デザインと取り扱い通貨の似ているフィスコの利用が結論おすすめ。
フィスコへの登録は無料なので、混む前にサクッと開設してしまうといいでしょう。
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