ザイフを買収したフィスコって、本当はどんな取引所?
フィスコって悪い評判ばかり聞くけど、実際どうなの?
Zaif的にはフィスコ系から50億調達して自己資金と合わせて流出分を買い戻して帳尻を合わせるってことか
フィスコが分離したと思ったらこの流れで色々出来過ぎな気がするんだけど勘ぐりすぎだろか— れしお🐣三下の陰キャリオン (@ratio_55) 2018年9月19日
ハッキングされたザイフを50億で実質買収するなど、仮想通貨業界で注目が集まる国内取引所、フィスコ。
フィスコは小規模ながら堅牢な取引所を運営していることで知られていますが、実際に使ってみた人は少ないかもしれません。
この記事を読むと、
- FISCO(フィスコ)の特徴や運営会社の詳細がわかる
- FISCO(フィスコ)を使うデメリットやメリットがわかる
- FISCO(フィスコ)のリアルな評判がわかる
以上の知識が身につきます。フィスコの説明書だと思ってぜひ参考にしてみてください。
▼フィスコの登録方法をわかりやすく解説!▼
FISCO(フィスコ)取引所のやさしい登録/口座開設方法|完了までの時間や2段階認証設定方法も!
仮想通貨取引所FISCO(フィスコ)とは
フィスコ(FISCO)は、ジャスダック上場企業である株式会社フィスコの子会社にあたる、株式会社フィスコ仮想通貨取引所が運営する国内取引所です。
フィスコ(FISCO)会社概要
フィスコの会社概要はこのようになっています。
会社名 | フィスコ仮想通貨取引所 |
---|---|
資本金 | 3億8,706万円 |
所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山5-11-9 |
代表取締役 | 越智直樹 |
同じく国内取引所であるザイフ(Zaif)のデザイン/システムをフィスコでは踏襲していることもあり、操作が馴染み深いのではないでしょうか。
親会社の株式会社フィスコは長年金融サービスを提供していて、他の運営会社に比べてコンプライアンスに強いと言われています。
金融庁との意思疎通の重要性が増してきている中、フィスコはかなり力強いバックアップを得ているといえますね。
フィスコ(FISCO)の取り扱い通貨
フィスコの取り扱い通貨は6種類。
メリットの部分で後述しますが、国内では珍しいトークンを多数扱っています。
国内取引所の中では平均的な通貨数でしょう。
BTC、BCH、MONA、FSCC、CICC、NCXC
▼フィスコの取り扱い通貨を徹底解説!▼
【最新版】FISCO(フィスコ)の取り扱い通貨|特徴や将来性まで徹底解説!
フィスコが話題になった出来事
フィスコは2018年、ある出来事がきっかけで有名になりました。
2018年9月20日、ハッキングによって巨額の仮想通貨が流出したZaifに金融支援を名乗り出たからです。
↑デジタルアセットグループの田代代表取締役への取材動画です。
現在、zaifからフィスコへの事業譲渡が完了しておりテックビューロ社は、『仮想通貨交換業の登録を廃止した上で、解散の手続を行う予定』とのことです。
FISCO(フィスコ)のメリット
他の取引所にはない、フィスコの素晴らしいところを3つにまとめました。
フィスコの独自コインが買える
フィスコでは、カウンターパーティートークンを応用した独自のトークンを取引に使うことできます。
フィスコが扱う3つのカウンターパーティートークンがこちら。
FSCC(フィスココイン) |
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![]() 発行上限枚数は5000万枚。上場企業(株式会社フィスコ)が株主優待として株主向けにトークンを発行した初めて試みとして注目を集めた。 |
CICC(カイカコイン) |
![]() 発行上限枚数は3億枚。発行元の株式会社カイカはフィンテック事業を展開。CICCはフィスコグループが提供するサービスで利用できる。 |
NCXC(ネクスコイン) |
![]() 発行上限枚数は2000万枚。発行元の株式会社ネクスグループは通信機器事業を展開。NCXCはフィスコグループが提供するサービスで利用できる。 |
フィスコが取り扱う独自トークンの用途はまだ限られているので、今後の経済圏拡大が期待されます。
フィスコでモナコイン(MONA)が買える
国内でも取り扱いが少ない人気アルトコイン「モナコイン」が買える取引所がフィスコ。
MONA(モナコイン) |
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![]() 発行上限枚数は1億512万枚。ライトコインをベースにしたコインで、アトミックスワップやSegwitを実装している。実は日本発祥なので、コミュニティが強く独自のサービスが多い。 |
モナコインは日本での人気が根強いので、長期的な投資先として考えている人も多いはず。
現在日本でモナコインが買える取引所は3つ(フィスコ、ザイフ、ビットバンク)ありますが、
セキュリティやサーバーの安定性を考えると、フィスコで取引するのが一番おすすめです。
ジャスダック上場企業が運営
フィスコ仮想通貨取引所の親会社にあたる株式会社フィスコは、1995年創業のジャスダック上場企業。
フィンテックを代表する会社であり、金融業界で多くグループ会社を有しています。
上場企業ということで、健全で透明性の高い経営が求められるため、リスク管理の信頼性が高いと言えますね。
セキュリティがしっかりしている
フィスコは、仮想通貨サービスとして最も重視されるセキュリティ対策も万全。
セキュリティ対策 | コールドウォレット管理,顧客資産分別管理,マルチシグ, 2段階認証,暗号化通信など |
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ちなみにコインチェックやザイフのハッキング事件では、仮想通貨がホットウォレット(オンライン状態のウォレット)から盗まれた。
コールドウォレットの他にも、ユーザーが設定できる「2段階認証」は、
不正ログイン防止のためにどの取引所にも導入されているので、必ず設定しておきましょうね。
2つの販売形式が可能
仮想通貨取引所には2つの取引方式があります。
販売所形式と取引所形式の2つです。
販売所は、いつでも安定して仮想通貨を購入できます。手数料が高いというデメリットもありますが、確実に購入したいという方には向いているでしょう。
取引所は、ユーザー間で仮想通貨を取引するので時には希望の価格で取引が成立しなかったり、買えないことがあります。しかし、手数料が安いのでお得に仮想通貨を購入できるでしょう。
フィスコはどちらにも対応しているので、フィスコに登録しておくと便利ですよ。
FISCO(フィスコ)の注意点/デメリット
フィスコのここがイマイチ!という点が3つ。
わざわざ気にする人も少ないですが、使い始める前におさえておきましょう。
ユーザーが少ない
最近CMを始めたビットポイント(BITPoint)や他の大手取引所と比べて、フィスコはまだ知名度が低いので、
実際に取引しているユーザーが少ないというデメリットを抱えています。
使っているユーザーが少ないと、スプレッドが広がって割高な約定価格になるといったマイナス面が。
同時刻の買値と売値の差。取引が活発な取引所ではスプレッドが狭く、自分が希望している価格で約定しやすくなる。
現時点でフィスコはモナコイン(MONA)を日本円で買える唯一の取引所なので、すでに注目を集めはじめてます。
モナの5時で止まってるチャートせつない…また元気に動いてほしいな…フィスコさん、これからも楽しいみんなのモナコインをよろしくお願いします😃
— ˗ˏˋらくがきacˎˊ˗ (@rkgk_ac) 2018年10月10日
2018年10月の発表でザイフがモナコインの取り扱いを停止したため、これからモナコインを買いたい人はフィスコに登録するしかないと言えるでしょう。
スマホアプリがない
フィスコには、GMOコインやDMMビットコインにあるような仮想通貨取引用のスマホアプリがありません。
現在フィスコが「仮想通貨ナビ」と呼ばれるアプリをリリースしていますが、ニュースアプリなので仮想通貨売買/送金機能はなし。
今後フィスコのスマホユーザーが増えていくと、もしかしたら高機能な取引アプリが実装される可能性も十分にあるので、期待しましょう。
▼フィスコの仮想通貨ナビを徹底解説!使い方も!▼
【アプリ】FISCO(フィスコ)仮想通貨ナビの使い方/やり方を徹底解説|スマホで取引する方法も!
レバレッジ取引がない
現在フィスコは、仮想通貨FX(レバレッジ取引)を取り扱っていません。
証拠金を預け、資本金の数~数十倍の資金を動かすことができる取引方法。現物の取引と比べてリスキーだが、大きく利益が狙える。
もちろん堅実に取引したい方はフィスコの現物取引だけで十分。
ただフィスコが買収したザイフは以前「AirFX」と呼ばれるFXを取り扱っていたので、
もしかしたらフィスコで仮想通貨FXができる日は意外と近いかもしれません。
FISCO(フィスコ)の評判は?
フィスコは、これから発展していく仮想通貨取引所でしょう。
ザイフを買収したことにより、今後は加速度を増して成長していくと見ています。
現時点でのフィスコの評判をご紹介します。
【マイナス評判】取引が少ない
まず口コミで多かったのは「板が薄い」、「取引が少ない」というマイナスな評判。
フィスコ取引所さん かつてはザイフの下流で結構な板と出来があったけど 少し前からシステム独立したのでうちは流出関係ないよはいいけど この板と出来では誰も寄ってこんやろw pic.twitter.com/7TKprgL0XY
— へろんぽらん@最底辺投資家 (@heroherogreen) 2018年9月19日
元々ザイフの取引板を継承していたので、以前は取引板が厚く注文も通りやすかったそう。
しかしフィスコはザイフハッキング直前に取引板を自社システムに切り替えたので、ハッキングの被害は免れましたが、
フィスコに登録しているユーザーが少ないため、スプレッド差が開いて取引量が減ってしまっている現状です。
こちらはザイフとフィスコを比較した口コミです。
あっ!!フィスコ取引所登録しよかぁ??MONAとかBCHはZAIF以外はスプレッドあるし処理できないけどフィスコならZAIFと同額やぁ!!板薄いけど仕方ないww
— ༄局長༄ (@Crypto_Catcher) 2018年2月23日
同じようなコインを扱っているのであれば、セキュリティや管理体制が優れているフィスコを使うといいでしょう。
板が薄いのはデメリットですが、何事も安全には変えられません。
これからユーザーも増えていくと思うので、スプレッドも心配することはないかと。
【プラス評判】手数料が安い
一方、手数料の安さに驚いている人も。
フィスコ取引所 モナコインの取引手数料が無料かつzaifと大体同じ機能を持っているし板も同じなので良さそう
— れぷれむ (@replem) 2017年11月4日
今モナコインの売買手数料は0.1%となっていますが、他の取引所と比べると断然安い手数料になっています。
モナコインやビットコインキャッシュ、独自トークンを買いたい人はフィスコを使ってみるといいでしょう。
【最後に】FISCO(フィスコ)の評判まとめ
フィスコ仮想通貨取引所を使ってみた。
いやまだ開設しただけ。— あかしん (@AMusyoku) 2017年1月18日
国内取引所の中でも知名度が低いフィスコですが、2018年9月にザイフを買収した一件で、かなり認知されることになりました。
将来性の高いモナコインや独自トークンを多数取り扱っていて、
上場企業が管理する盤石な体制の元、安心な取引ができるという意味で国内でもトップクラスの取引所でしょう。
「板が薄い」「デザインがわかりにくい」など改善できる点がたくさんありますが、悪い評判だけが目立つ取引所でもありません。
今後一気に飛躍できるポテンシャルを秘めた注目の取引所、フィスコに期待しましょう。
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