これから仮想通貨投資を始めようとしている人におすすめしたいのが、分散投資をすることです。
仮想通貨の特徴は、とにかく値動き(ボラティリティ)が大きいこと。一つの銘柄に集中投資することで大きなリターンが期待できますが、それだけリスクも大きくなります。
また、「複数のコインに投資する」だけでは分散投資とはいえません。仮想通貨投資だけでなく、他の資産運用方法についても検討しましょう。
以上の2点を掘り下げて、分散投資の大切さを解説していきます。
一つのコインに集中投資するリスク
ビットコインを含む仮想通貨は、日々大きく値動きしています。1日で20%ほど変動することもあり、最初は気が気ではないはずです。
また、常に暴落のリスクがあります。ちょっとしたネガティブニュースで大きく下落することも珍しくありません。
(2017年9月に中国の仮想通貨規制によりビットコイン価格が大暴落しました。「チャイナショック」とも呼ばれています。)
もし、あるコインに集中投資していて、それが大暴落したら・・・、そう考えると自分はとても一つのコインに集中投資することはできません。
もちろん1万円や2万円ほどの金額であればそこまでダメージはありませんが、100万円を超えてくるとさすがにリスク分散したくなります。
膨らんでいく含み損に耐えられるか?
ほとんどのコインは一時的に暴落してもそのあと回復し、今も価格上昇を続けています。つまり、いくら含み損が出ても売らずに持ち続ければそのうちプラスに転じるということ。
とはいえ、数万、数十万と膨らんでいく含み損を見て、損切りせずにこらえるには相当なメンタルが必要です。
後からチャートを見て、「なんで売ったの?」と言うのは簡単ですが、実際にその状況に直面してみると辛さがよくわかりますよ。
いくつかのコインに分散投資していれば、そのうちの一つが暴落しても致命傷にはならないはず。
「俺は仮想通貨で人生逆転するんだ!」と言うなら止めませんが、そうでないなら投資先は分散することをおすすめします。
仮想通貨以外の投資も検討しよう
仮想通貨市場はとんでもないペースで成長を続けており、うまく投資することで原資を何倍にも増やすことができます。さらにどの銘柄も上がり続けているため、適当に投資しても儲かるという、まさにボーナスステージ状態です。
実際、自分も投資経験は全くありませんでしたが、とても大きなリターンを得られています。
この状況を経験すると、どんどん原資を増やしたくなります。日本円のまま持っていることがもったいなく感じてくるんですね。もはや損しているような気持ちにもなってきます。
ただ、全ての資産を仮想通貨に変えるのは危険です。ビットコインもアルトコインもまだまだ将来性を期待されて価値が上がっているだけであり、今後どうなるかは全くわかりません。
さらに仮想通貨市場はバブルに近い状態なため、いつ吹き飛んでもおかしくありません。たとえ複数のコインに分散投資しても、結局は「仮想通貨に集中投資している」のと変わらないということを自覚しましょう。
投資先は仮想通貨以外にもたくさんありますから、それらへ投資することも検討することをおすすめします。自分もいろいろ探しています。
生活に困らないだけの日本円は持っておこう
「投資は余剰資金で」という言葉がありますが、これは本当に大事です。仮想通貨投資は簡単に儲かるため、ついつい貯金を切り崩して原資を増やしてしまいがち。
自分も余剰資金でやっているつもりでしたが、知らないうちに仮想通貨資産が大半になっていました。
さすがに「これはマズい」と思って、ある程度を日本円に戻しました。もし仮想通貨が崩壊していれば、自分の資産は投資を始める前の10%以下になっていましたね・・・笑
資産運用することも大切ですが、なにかあったときのために日本円も持っておきましょう。そんなのわかってるよ!と考えている人ほど危険ですよ。
まとめ
まとめると、
- まとまった資金を一つの銘柄(コイン)に集中投資するのは危険
- 複数の投資先を検討しよう
- 日本円も大切
これから仮想通貨投資を始める人は、そのリスクについて必ず知っておきましょう。仮想通貨投資は「ミドルリスク・ハイリターン」の世界です。
投資は自己責任、なにがあっても誰にも文句は言えません。分散投資することで少しでもリスクを下げましょう。